七澤賢治講話選集 一 祓い(HARAI)
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祓い(HARAI)
祓い(HARAI)
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人が生きていく上で、いつの時代も避けては通れないもの。
それは、罪、穢れ。
「祓い」は、天地自然、神とのつながりを見えなくさせてしまう罪穢れを祓い清め、
日本を3,000年の永きにわたって存続させてきた、
その「エネルギーの源泉」にアクセスすることを可能にします。
白川神祇伯家では、自然や宇宙と一つとなった「神そのもの」として生きていた
私たちの祖先が作ったとも、神から賜った言葉とも伝わる「祓詞」が、代々奏上されてきました。
白川伯王家伝「おみち」の継承者である七澤賢治による
「祓い」についての講話を厳選収録した初となる本書には、
実践と伝承を続けてきた氏にしか語り得ない
日本古来の無形の文化的財産の息遣いが、そのまま込められています。
「祓いこそ、すべてのエネルギーの源泉。」
祓いにおける声の出し方から、心構え、
宇宙創造の源、神拝作法、三種の神器といった秘伝まで、
日々の生活をはじめとした人生のあらゆる学びに通底する
今の時代を生きる、すべての者必携の書。
祓い実践者待望の、発見と啓発に満ちた
“読む祓い” が、ここに誕生しました。
「自然に還る方法というのが、祓いなんですね。」
“言葉を使って自然に還る”からの一文です。
人は他の生命とは違い、自意識を持ったことによって思考するため、
気がつけば、自然の在り方とはかけ離れてしまうことがあります。
だからこそ、生きていく上で自然に還る方法(=祓い)が必要なのです。
言葉で自然と共振・共鳴していくことができるその秘密は、
「あいうえお」の振動数をはじめとした
1万5000年といわれる日本語の悠久の歴史にありました。
●一回一回の祓いの中に必ず新しい発見がある / ●言葉を使って自然に還る / ●エネルギー場を生み出す源 /●「清まる」という確信 / ●お祓いは音楽か / ●未然法としての祓い / ●なぜ拍手を打つのか /●「できた」という想いで一日を過ごす / ●未来は自分の中にある / ●因縁を綺麗に解消していく / ●神様を清める / ●ただ「祓い」だけがある ・・・
「祓いの中にすべてのエネルギーの源泉があり、祓い自体が最大のエネルギーなんだ
ということを、我々は自覚しなければいけないのではないでしょうか。」
世界の哲学や宗教では「宇宙は神によって創造された」といわれるのに対して、
言霊学では、瞬間瞬間、中今に宇宙は創造されていると説きます。
白川伯王家が伝承する三種祓、身禊祓、大祓、一二三祓の四つの祓いというものが、
なぜ、エネルギーの源になるか。
それは、私たちが「絶えず創造されている存在」だから。
祓いとは、瞬間瞬間に宇宙が創造されていることの表現であり、
この意志を発することこそが、最大のエネルギーの源となるのです。
●毎日お祓いをあげるのは / ●お祓いを自己の中に向かってあげていく/ ●慢心している、その心が弱点になる /●「なぜこれを祓うのか」と問い続ける先に / ●五魂の清めが必要な理由 / ●なぜ鬱滞が消えるのか /●「妖怪」に取り憑かれないための大事な方法 / ●祓いとはすべてを出しつくすという意志 / ●我々は祓いによって絶えず創造されている ・・・
「お祓いをあげるということが、お祓いをあげる前の布斗麻邇(ふとまに)というか、意志ですね。」
お祓いの音が、脳から声帯、そして口へと出てくる瞬間には、
言霊であり、神を掴むことにつながる境地があります。
それは、すべてのエネルギーが出てくる源であり、意志です。
お祓いを通じて、神というものの存在をしっかりと掴む道が拓けるということは、
日本民族が非常に恵まれた存在であるという、ひとつの気づきをもたらします。
●自分を見つめる前後にすることがお祓い / ●言葉を出せばそれがそのまま実現する信仰ではない /●「見えない」から「無い」わけではない / ●脳の癖が修正されていく / ●ご修行やお祓いで脳を活性化する / ●祝詞が引き出してくれるもの / ●実現するためのエネルギーが要らない。だから、心地よい / ●掴み取るべきものは言葉になる前にある / ●神を迎える祓いをあげていく ・・・
「一音一音で神の世界に入るということ、それは「とほかみえみため」の
「と」という一音で神と一如するということなのです。」
五十音の一音一音すべてが神であることを古事記が伝えるように、
一音で神と一如になることは、祓いの極意に通じます。
言葉の一つひとつを通じて、たくさんの神々を自分が今ありありと
お迎えしているという感覚は、とても心地よいもの。
色々な神を自分でお迎えすることを楽しみにして、
お祓いをあげることがよいのではないか、と話します。
神をお迎えするうえで大事になるのが、「陰の気のお祓い」ではなく、
「陽の気のお祓い」をあげることなのです。
●「私」を祈るならまずそれを自分の外に置いて /●「陰の声より陽の声 / ●祓詞の中に五十音の一音一音があるということの素晴らしさ / ●お祓いはあげていかないと分からない / ●白川のおみちにおける悟りとは /●「白川では人の修行はしない」という意味 / ●時間空間を超えた神の名前を通じて祓う / ●師走のまさに大晦日の日に、大祓の極意を ・・・
「自分自身に一番大切な一音一音を、今の段階での自己における
神示のようなものとして得られるということが大切だと思います。」
お祓いをあげると、その中に啓示が含まれていることがあります。
それぞれ必要なときに、必要な啓示が含まれていることが、
祓いをあげることのよさ。
白川がおこなっていた御神示とは、
“今、国がどうしなければいけないか”ということを聞くことでした。
●言語を使う文明の問題は、言語を解明しないと解決できない / ●道具としての日本語のその先へ / ●大祓の主語はどこに / ●祓詞に思う不思議 / ●夢も自分自身の中の祓い / ●お祓いのプロとは神を迎えるプロのこと /●「神示を立てる」ことについて /●「白川学」における学びとは / ●神の世界はアナロジー的にできている / ●白川の教えは、あくまで口伝で伝わってきた ・・・
「純粋な心、あるいは、精神というのか、そういうところに戻ることで、
その道が開ける、神の宇宙創造意志というものを体得する。」
白川には、「祓いに始まり、祓いに終わる」という教えがあります。
祓いによって、純粋な心と精神に戻ることで開ける道がある、
掴むことのできる境地がある。
これを世界にもたらすことが、白川の伝統です。
そして祓いをあげることは、悠久の時を超えて伝承されてきたこの伝統の実践と、
宇宙創造意志を体得するという最先端の試みに他ならないのです。
●創造のはじまりとしての「とほかみえみため」/ ●縄文人から受け継いだ神示として / ●白川のお祓いの流儀 / ●神に至る道というものを自ら掴んでいく / ●一人修行は最後に到達した世界 / ●お祓いと宇宙創造の速度のアナロジー / ●祓いの言葉が出る瞬間にそれが祓い清めになるように / ●宇宙創造意志に還ることで開ける道 ・・・
白川伯王家伝承祓詞
白川伯王家伝承祓詞である三種祓、身禊祓、一二三祓、大祓(中臣祓)を全文よみがな付きで収録しています。
日々のお祓いにご活用ください。
(お祓いの作法については、会員サイト「和学教授所」をご参照ください。)
本書で登場する神
本書で登場する「祓い」に関連する神々の御神名をよみがな付きで、五十音順に掲載しています。
御神名から立ち上がる、一音一音の神のおはたらきをご体感ください。
百神一覧
『言霊百神』(小笠原孝次著 和器出版)から、よみがな付きで言霊に関わる百柱の神々の御神名を掲載しています。
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)から始まる百神には、五十音それぞれのおはたらきと運行法則が暗号として込められています。
言霊百神がおりなす精緻な階層性をご確認ください。
初出一覧
さらに深く学びを得たい皆様の便宜をはかるため、会員サイト「和学教授所」に掲載されている各講話原文をご参照いただく際に便利な、原文に対応する番号が振られた形で本書の見出しをまとめました。
吹き送り大祓祝詞構文
最も古い言語であり、最先端の時代においてもその本質的な振動の働きを備える「上代和語」による祝詞構文。
その最新の研究開発から、白川学館の斉藤さんによる「吹き送り大祓祝詞構文」を掲載。
祓い、鎮魂、言霊、そして神話知を通した神々の階層にはじまる階層性と統合により、力強く発動する“装置化”と芸術にまで高められた祝詞構文からは、様々な社会現象が起きている現代社会において、その現象があらわれる原因と過程をしっかりと辿ることができます。
神々の働きとしての宇宙創造意志のもと、言霊による言語の働きがいかに重要な働きであるかということを精緻に確認することをはじめとした、学びのコンテンツとしてお役立てください。
七澤賢治講話選集の待望の刊行を記念して、その表紙を飾るに相応しい
長期保存にも適した上製本でご用意しております。
こだわり抜いた紙の質感をお楽しみいただきながら、
珠玉の言葉の数々とともに、末永くお役立ていただけるよう制作いたしました。
「祓い」の書籍を、いつの時も、いつまでもお手元に置いてお楽しみください。
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七澤 賢治 Kenji Nanasawa
昭和22年9月26日山梨県甲府市生まれ
早稲田大学社会科学部卒業
大正大学大学院文学研究科(宗教学専攻)博士課程修了
一般社団法人白川学館代表理事 / 一般財団法人和学研究助成財団代表理事 / neten株式会社代表取締役会長
大学時代より、「宗教学」「社会学」「心理学」「言語学」等、幅広い研究を行う。その過程において、明治天皇の言霊学の師であった山腰弘道氏の孫弟子である小笠原孝次氏に師事。1981年に小笠原氏の命を受け、甲府に言霊神社を創設する。また、宮中祭祀を司る伯家神道の学頭であった高濱清七郎氏のひ孫である高濱浩氏の導きを受け、「おみち」の継承者となる。
2010年には、一般社団法人白川学館を設立し、伯家神道の教えを民間へ伝える学びの場を開いた。2014年には、一般財団法人和学研究助成財団を設立し、これからの日本のより良い発展を支える「和学」の研究を支援する活動を始めた。
一方で、様々な事業会社の顧問を務め、その一つであるシステム会社において、大手コンピュータ関連企業と業務パッケージシステムの共同開発を行い、出来上がったシステムは、世界最大手のソフトウェア会社からオファーが来るほどとなった。そのシステム開発には、それまでの研究の成果が十二分に生かされ、開発されたシステムの名称は「ビジネスマンダラ」と呼ばれた。
2000年には、自ら事業会社を立ち上げ、それまでの経験を生かし、すべての生きとし生けるものが、その本来の生命意志を全うすることができる社会の創造に貢献するべく活動を始める。知の統合システムの構想から始まり、言語周波数システム「ロゴストロンシステム」の開発へとシフトしていった。
「限りなく追求する道があるというか、
毎回毎回、お祓いをあげながら発見があったという想いをさせていただいている
ということを、お伝えしておきたいと思うんです。」
そう冒頭の章で語られるように、本書と出会うことで、
これを読み返すたびに、そしてお祓いをあげるたびに、
新しい発見が、眼前にもたらされることでしょう。
それは、本書を通じて祓いの「伝承」が起こったことの証であり、
その発見の数々は、貴方がずっと探し求めていた“答え”かもしれません。
人生で大切なことは、すべて「祓い」に記されており、
「祓う」ことで、それは“発見”されるのですから。
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